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STI フロントアンダースポイラー

STI部品流用

STI Front Under Spoiler

名称 メーカー 部品番号 標準価格(税別) 備考
フロントアンダースポイラー STI ST9602021000 ¥39,000 21LスペックB用
警告 このパーツは、S401用に設定された部品ではありません。 取付には加工(改造)が必要です。

製品取扱説明書(PDF)はこちら

STi Front Under Spoiler, side view STi Front Under Spoiler, BL/BP GT Spec B

写真1: S401への装着例  (画像にマウスポインタを合わせると装着前の画像に切り替わります) (拡大画像はこちら)

写真2: 本来の組み合わせ。 写真はSTiデモカー(BL5)

切り取られたパーツ 製品概要

 2003年秋、STiパーツ(ブレンボキットなど)がテンコ盛り状態で装着評価中のSTiの社有車を某所で目にしたのが運命の分かれ道でした。(写真2) 

 決して派手ではない、さりげないけどカッコいいスタイルにその場で惹かれました。 その日から何とかS401流用装着できないか写真でBLS401のバンパサイズを比較したり、ディーラーに資料を取り寄せてもらったり、悶々とした日々が暫く続きました。

 ディーラーでBL/BP型レガシィGTスペックBの試乗車のバンパ寸法を計らせて貰ったりいろいろ調べましたが、やはり現物合わせに勝るものはありません。 とはいえ装着車両はおろか商品を展示しているところすら一切見当たりません。 売る気があるなら店頭展示するとか、試乗車に組み込むとかもう少し考えなければと思うんですがねぇ・・・

 結局、購入せずにこれ以上調べるのは無理、という結論に達し、価格は決して安くないですし、絶対に装着できる確信はありませんでしたが、人柱になる覚悟でオーダーを入れちゃいました。 毎度のことながら大幅割引してもらったのも決断を早める要因でしたが・・・(

 部品は発注後数日で入荷しました。 モノがモノだけに当然箱は大きいのですがポリプロピレン製の中味は非常に軽量です。 なお、セダンだと箱から出さないと車室内には積めません。 製品には、取り付けに必要なクリップ、ボルトなどのショートパーツと「改造は絶対に行わないこと」、「適用車種以外には使用しないこと」などと書かれた8ページにわたる懇切丁寧な取扱説明書が添付されています。 

装着作業 

 5ナンバー規格のS401(BE/BH)3ナンバー化した現行のBL/BP型レガシィは、カタログ上で車幅に35ミリの差があります。 フロントバンパの部分では実に6cm以上(実測値)あります。

 フィッテイングは、車幅に合うようにスポイラーのカット作業をから始めます。 バンパが車体に装着されたままだと作業効率が悪いので一旦取り外します。 レガシィ(BE/BH)の場合、フロントバンパの脱着は容易なのでこういうときは便利です。 まず、カットする箇所をどこにするか考えなければなりませんが、中央一箇所で切断するか、左右二箇所で切断するかの二者択一になるかと思います。 中央部だと固定用のボルト穴とSTIのエンブレムがついているため適しません。 取り付け穴位置やバンパコーナーのR具合などを現物合わせでチェックしながら、フォグライト下辺りで切り詰めるのがベストだろうという結論に達しました。

 やり直しが効かない一発勝負だけに、切断作業はそれなりに緊張しました。() 材質はポリプロピレン(PP)でとても軟らかいので糸鋸であっと言う間に切れます。 切り取り幅は左右二箇所で3cm位ずつです。(写真3) なお、スポイラは外見上素地のままのようにも見えますが、実は塗装してありますので、カットする際には傷つけたり切り口から塗膜が剥離しないように注意が必要です。

 バリ取りして切断面を整えたら、接着剤で繋ぎます。 ポリプロピレンは、一般的な接着剤では接着できません。 私はクイックボンドVを使用しました。 切断面だけでは接着面積が狭く強度的に不安があったので、切り取った端材を裏打ち材に利用して裏側から補強してあります。 接着剤の耐久性、耐候性がどの程度かわかりませんが、スポイラ自体が軽量なので、とりあえずビクともしません。(写真4)

 プラモデルで遊んだ子供の頃から接着剤をつけ過ぎる悪〜いクセがココでも出てしまい()、接合面を少々汚してしまったので、目立たなくするように艶消しブラックのスプレーを軽く(霧がかかる程度)接合箇所に吹き付けました。 分割型のアンダースポイラーも市販されているくらいなので不自然さは全く無いレベルに収まったと思います。(写真5)

 バンパへの装着はBL/BP型への本来の取付方法である両面テープ、樹脂クリップ(4箇所)、ボルト(3箇所)、タッピングスクリュを用いました。 当然取り付け穴などは全く異なっていますし、そもそも穴すら開いていないので、バンパ下側に7箇所穴あけ加工しました。 樹脂クリップは付属のものではなく、富士重工純正部品(91085TA030)、両エンドにはスプリングナットを挟みました。 なお、取り付けで留意したのは、万一接地して破損したときに被害が高価なバンパ本体に及ぶのは避けたい、しかし簡単に外れる(剥がれる)ようなことはあってはならない、という点でした。(写真6)

 S401バンパ、スペックB(BL/BP)のバンパともに下側はアーチを描いていますが、その形状が異なっているためS401に取り付けると左右に幅10cm程度の隙間が空いてしまいます。 位置的にそのままでも殆ど見えないはずですが、高速時に風圧で外れると危ないので、1ミリ厚のポリプロピレン板をカットして淵をゴム帯で保護、シーリング剤も併用して防水対策を施しました。(写真7)

インプレッション

 まずは切り刻んだ部品が無駄にならず無事装着できてホッとしました。()

 標準車高ではやや間の抜けたイメージのS401のフロント部分ですが、アンダースポイラーを取り付けたことで重厚感が増しました。 地上高が約4cmダウン、アプローチアングルが減少して、傾斜部の出入りには若干注意が必要となりました。 このうえ車高ダウンなんかをすると自宅車庫の出入りすら厳しくなりそうです。(写真8)

 一時は前車(BE5C型レガシィ)で使用していたトミーカイラバンパの流用を検討したりもしましたが、S401のコンセプトに則った私なりの解決法が見出せた気がしています。

写真3: 全幅を合わせるため左右二箇所で切断
切り詰めてから接合
写真4: 接着してから艶消し黒のスプレーを一吹き
接合部分の拡大画像
写真5: 接続箇所を拡大
仮装着
写真6: 仮止めしてフィッティング状態を確認
前方から
写真7: 隙間はPP板とゴム帯で塞ぎました
Road clearance
写真8: バンパ先端中央部で約4cm地上高ダウン

スカートリッププロテクター装着!

 フロントアンダースポイラーを接地損傷から保護する「スカートリッププロテクター」(STI製)を追加装着しました。

詳細は、こちら・・・

作成:2004.02.28.


最終更新:2005.07.03.